ギリギリのところまでうp。
色々まだるっこしいのは、まぁ勘弁な!!
妄想設定を入れたいが為だから!!
「流石にこのままでは、ちとまずくはないか?」
「ん……」
雨でずぶ濡れ、転んで泥まみれになって、
茄子畑の真ん中に居る、という事をやっと思い出した。
「……完璧に状況忘れてた…」
「このままでは風邪をひいてしまう。早く帰って風呂に入って着替えた方が良い」
「やだ……離れたくない!もっと一緒にいたい……!」
「……ならば、一緒に拙者の家に来るか?」
これまでの流れを踏まえて。
完全に外と切り離された空間へ移動する、ということは。
おそらく一線を越えてしまう、ってことになるよね?
バツの悪そうな顔をしているがくぽさん。
やっぱりそういうことよね。
「うん、行きます……」
多分、これは自然な流れだと思う。
躊躇することなんか、何も無かった。
「結構質素なんですね」
お城なんかを想像していたので、ちょっとびっくり。
和風のお屋敷っぽい佇まいの家でした。
「あぁ、必要に応じてこっちに来ているからな。拙者と馬だけだ」
馬……交通手段のアレのことか。
「気にするな、後で拭いて置くからそのまま入ってまいれ」
一応ニーソを脱いで、廊下をヒタヒタとついていきました。
「ここが風呂だから、先に入っておれ。今拭くものと浴衣を出してくる」
随分と広いお風呂。檜風呂ってやつ?旅館みたい。
良かった、普通にシャワーも使える。まぁ基本的に同じPC内だからね。
暖かいお湯を浴びながら、ここまでの事を反芻。うわぁ。顔から火が出そうだ。
「ここに着替え置いておくぞ」
がくぽさんの声にいて、びくうっ!っとなったよもう。
嬉しい……でもやっぱりちょっと怖いや。
浴衣の帯を締め、言われたように奥の部屋へと向かう。
「上がったか、お茶を出しておいたから飲んで待っているがいい」
入れ替わりにがくぽさんは部屋を出て行く。
がくぽさんと同じ、不思議な匂い。部屋で炊いてるお香の匂いだったんだ。
質素な広い和室。物がほとんど無い。
確かに時代劇でみるとこんな感じだったかも。
隅のほうに机があって、その一角だけ山のように本とノートパソコンがあったり。
……目をそらしていたけれど、この準備はいかがなものかと。
既に布団が敷いてあるんです。布団が一組、枕は二つで。
気配りが細やかなんだかもう、ワケがわかりません。
平静を取り戻そうと、緑茶をすすりながら茶菓子を食べる。
普段と同じ行動なのに、やっぱり違う……落ち着けるわけが無い。
喉を通るものも通らないよ。お茶で流し込んだけど。
「待たせたな!」
同じ浴衣を着たここの主が戻ってきた。褌姿とかじゃなくて良かった。
襖をパシンと閉めると、ズカズカとこっちへ進んできて。
「ふぇ?」
いきなり抱え上げられたかと思ったら、そのまま布団へGO! ぼふっと、着地。
浴衣の襟元を広げようとしているその手を何とか静止して。
「ちょ、ちょっ!!待って、待ってってば!」
「ん?どうした?嫌だったのか?!」
「そ、そうじゃなくて!私、初めてなんだから、もうちょっとムードとか、気遣いとか!」
「……すまぬ。つい嬉しくてな……」
しょうがないなぁ、この人は。
チラッと見えたがくぽさんの胸元。ん?
「これ、体に直接付いてたんですか?」
「あぁ、このディスプレイか。直に付いておる。そなた達より機械的な設計をされているみたいだ。
どうした?興ざめしたのか?」
「ううん、そんなんじゃない」
この波形は音声、色の揺らぎは感情、後ろに見える波形は拍動。
「私も同じエンジンだから……なんとなく、わかるの……」
あ、何か色が暖色系に変わった…。
「そんなにまじまじと見るでない。思っていることが見透かされているみたいで恥ずかしいではないか」
「がくぽさんってば、可愛い。ディスプレイ見なくても、顔に出てる~」
ふふ、照れてる照れてる。
ポーカーフェィスっぽいけど、その分余計にわかりやすい。
「~~~~!!今のお主ほど可愛らしいわけがあるか!!」
ヤバイ、今度はこっちが赤面してる。
言っちゃなんだけど、「可愛い」なんて言われ慣れているのに。
やっぱり好きな相手に言われるのは違うなぁ、なんて思いながら。
暫しの沈黙。
「……もう、良いか?」
私はそっぽを向いたまま、頷いた。
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